今回はお子さんに対するご褒美について解説していきたいと思います。
「ご褒美」と聞くと子どもに対して何か、頑張ったからとか約束を守ったからと言った対価としてあげるものを想像しますよね。しかし、ご褒美のあげ方次第で、子どものやる気そのものを下げてしまうかもしれないということがわかってきました。
せっかくプレゼントやご褒美を渡すなら子どもの気持ちを上げて次のステップに向かって欲しいですよね。
そんなご褒美の効果的な渡し方に注目していきます。
結論:ご褒美があることを伝えるタイミングが一番大切
ご褒美を挙げることが余計にやる気を削ぐ?
ある研究で、子ども数名に知育ブロックを渡したところ楽しすぎて30分ノンストップで遊び続けた状態で、
「今度はブロック作ったらご褒美をげるよ」と言ったところ、30分も遊んでいた遊びが1度で組み立てて、
お小遣いをもらったら即終了。という結果になったそうです。
このことからわかるのは、初めは「ブロックをする」ことが目的だったが、「ご褒美をもらう」事に目標が変わり、
達成したところで子どもたちのブロックへの関心は無くなりました。
ご褒美の存在を伝える適切なタイミング
1.〇〇できたらご褒美あげるね。
2.ご褒美の存在は最後まで伝えず、「実は」とサプライズで渡す。
この二つの伝え方は良くある方法ですよね。
この方法でスタンフォード大学で、子どもを対象に研究が行われました。
結果は「2」のサプライズで渡す方が、渡した後もその遊びや習い事などを続けていったそうです。
逆に「1」上記と同じように、その場で燃え尽きて関心が薄れていく傾向にあった様です。
ご褒美が指示待ち人間を作る
「○○やったらご褒美あげるね」と言って育った子は、指示待ち人間になりやすい傾向にあると言われています。
ご褒美を目的に頑張ってきた子どもたちは、極端な言い方をすれば、ご褒美がないと何もしないという事になりますよね。
じゃあどうすればいいの?と思った方。安心して下さい。
褒める時に大切にしたい焦点
ニューヨーク大学の研究で、結果や成果に対してご褒美をあげるとやる気は下がってしまうが、過程やプロセスをしっかり評価してあげて、そこにご褒美をあげるとやる気が上がっていく傾向にある。ということがわかりました。
つまり、宿題や片付けなどが終わった。最後まできっちり出来た。という結果に対して褒めるのではく、「片付けを頑張っていたあなたの姿が素敵だった」「宿題に向かって頑張る姿勢が素敵」というところに焦点を当ててご褒美をあげると効果的といえるでしょう。
素敵なご褒美はいつまでも覚えている
「ご褒美」ってお菓子だったりおもちゃだったり色々ありますよね。
しかし、お菓子は食べたらなくなってしまいます。おもちゃもいつか壊れてしまいます。
皆さんは親からもらったご褒美で何が嬉しかったと心に残っていますか?
ひょっとしたら、「物」ではなく心に響く「言葉」ではないですか?
「頑張る姿かっこよかったよ。」「あれだけやったんだから胸張っていいんだよ」
そういった言葉って、大人になってからも心の中に残っているものですよね。
ですので、物をプレゼントしたり、心に残る言葉を送ったり、お子さんが喜ぶご褒美をたくさんあげていきたいですね。
ぜひ、ご褒美を告知するタイミングと心に響く言葉、この2つに注目していただいき、今後の育児や保育に役立てていただけたら嬉しいです。
コメント