小さなお子さんが居るご家庭ですと、早くおしゃべりしてみたいな〜とか、お返事して欲しいなぁと徐々に子どもに反応を求める様になりますよね。そんな中、子ども達が言葉を体得しいくには何が必要で大切なのでしょうか。
保育士として10年以上子ども達と関わってきて感じたことを共有したいと思います。
結論:言葉と物を紐付ける天才的な頭脳
一つの物に対して一つの名前しか覚えられない
犬のぬいぐるみを見せて、子どもにこれなんだ?と聞いてみて下さい。
子どもは「ぬいぐるみ!」と言いますか?「犬!」と言いますか?
小さんな子ども達は、物と名前を一つに紐付けます。
なので、パパがぬいぐるみだよ!と指を刺したとしても、
それを「犬」と認識していたら、子どもは目の前に犬のぬいぐるみがあっても、「ぬいぐるみってどれ?」となるわけです。
そして、子どもは、「犬」の近くにある知らないものを「ぬいぐるみ」と認識します。
少し難しい話になりますが、重要なのは物と名前は一つずつしか紐づけられないということ。
紐付けたら上書きせず、目に映る知らない物と言葉を紐付けようと脳は働きます。
メリットとデメリット
デメリット
一つの物を違う呼び方で伝えてしまうと、それを理解することが難しく子どもは戸惑ってしまいます。
ですので、保育園では「わんわん」「にゃんにゃん」ではなく「犬」「猫」とある程度、大人と同じ言葉を知らせていった方が良いと考えている園が多い様です。
子どもが「あれはにゃんにゃん?猫?どっち!」と混乱してしまっては、楽しく話しかけているのに、戸惑うだけの時間になってしまいます。
メリット
上記で書いた「子どもは、「犬」の近くにある知らないものを「ぬいぐるみ」と認識する」
これをメリットに転換させるとどうなるか、「犬」や「猫」と認識している物の近くに鳥がいるとします。
パパが「鳥だよ!」と教えてあげた時、子どもの脳内では「あれは犬、こっちは猫!これが鳥かな?」と
知っているものと知らないものを区別して、知らない物へ言葉を紐付けようとするのです。
すごいですよね。この様にして、子ども達は新しい言葉と物を紐付けながら記憶していくわけですね。
同じものを見て意識を向ける
ライオン人形を子どもに見せて「これはライオンだよ」と伝えるとします。
この時、ライオンにしっかりと子どもの意識が向いていないとどうなるか。
違うところに意識が向き別の何かを見てしまっていたとしら、その別の何かを「ライオン」と認識しようと進めるわけです。
ですので、大人と子どもが確実に意識が同じものに向いている状態で、物の名前を伝えてあげるようにすると、いろんな言葉の体得につながり、爆発的に習得していけるでしょう。
指さして「あ!あ!」というのはなぜ?
成長ともに、子どもは指をさして興味のあるものへの理解を深めようとします。
それは自然できる様になることなのか。いえそうではありません。
子ども達は、「あ!あ!」と指を指すことで大人が言葉を教えてくれることをわかっているのです。
そして教えて欲しいと願っているのです。
まとめ:様々な考え方がある
言葉の習得に何が大切かというテーマひとつとっても色々な考え方があります。
絵本を読み聞かせるのが良いのではないか、パパやママから面白い話を聞くだとか、
いろんな考え方やり方も組み合わせて試してみたりして、お子さんにとって興味が持てて自分で自然に学んでいけるような環境を作ってみて下さい。
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