近頃、様々な機関で、”我慢強いメンタルを持とう”という教育論が目立つようになってきました。
それは、昭和、平成、令和と、いろんな世代間の考えた方が入り混じるこの時代だからこそだと感じています。
泣いている子を見て”我慢強くさせたいから助けません。自分の力で何とかしなさい”と親が子どもを突き放すように、
こんな言葉をかける場面ありますよね。実はこれ、絶対に我慢強くならない方法なんです。
子どもが泣いていることの本当の意味
子どもが泣いているときは、嫌なことがあって話を聞いて欲しい時、できない事を一緒にやって欲しい時、悲しい気持ちを受け止めてもらいたい時、など涙を流す行為というのは子どもの悲しみに連動して起こることが多い現象です。
そんな状況で”自分でやりなさい””一人で出来るまで○○やらせないからね”などの言葉をかけることは、果たして良いことなのでしょうか。
子どもの心の奥底を覗いてみると、「泣く」という行為の内側には「助けてくれると信じている」という気持ちがあります。
この気持ちを蔑ろにされた子どもは、自己肯定感が低下し「どうせ誰も自分のことなんて助けてくれない」と悲観的な感情を持って育つことになるのです。そしてただただ孤独であることに慣れていくだけ。
これは、本当に忍耐強い子なのでしょうか。
子どもが強く育つ方法
✅とにかく泣いている理由や泣きたくなった気持ちを大人が言葉にする。
「悲しかったんだね」「辛かったんだね「難しかったんだね」「寂しかったんだね」「怒りたかったんだね」
とたったこれだけのことで、子どもは忍耐強くなります。
目の前の子どもの気持ちや考えを代弁してあげることよって、「自分をわかってくれた」「自分を守ってくれる存在なんだ」「自分の存在は大事なんだ」と安心して自信が溢れてきます。
自信がある子どもの器はどんどん自然と広がっていくもの。そうなると、多少のことがあっても我慢が出来、忍耐強くなり、周りの人に優しくすることも出来るようになるのです。
✅ミラーリングをする。
子どもの気持ちに寄り添った表情で共感している事が伝わるようにしてみて下さい。
具体的には、泣いている子には悲しい表情で、怒っている子には怒っている表情で、等と一つ接し方にアクセントを加えるだけで、「この人はこの気持ちに共感してくれている」と安心することが出来るのです。
こんな些細なことをやるかやらないかで、子どもの自己肯定感が大きく変わります。
自己肯定感を下げる言葉
❌「そんなことで泣かないの」
❌「泣いたってどうにもならないよ」
❌「泣けばいいと思っているでしょ」
こんな言葉をかけられたり、何もせず放って置かれた子どもは自己肯定感が低下していきます。
そして、自己肯定感の低い子どもは当然、自身も生まれにくくなってしまいます。
結果、ますます我慢は難しくなり、忍耐強くなることもないでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。我慢が出来る子、忍耐力のある子に育てようと思い、泣いている子を一人にしてみたり
助けなかったりすることによって”余計に我慢が出来ない子”になってしまいます。
それよりは、泣いている子の表情をミラーリングしながら気持ちを代弁してあげることによって、子どもは安心し自分の自信を高めていきます。そしてそれが我慢強さに繋がっていく。ということでございました。
ぜひ、参考になさってみて下さい。
近頃、子育て情報を敏感にキャッチしている方々かアクセスを頂いています。いつもありがとうございます。
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