「言われたことしかやらない」「すぐに諦める…」──そんなお悩みを、今日から少しずつ変えていくためのヒント。オーナーシップ(自分ごと化・責任感・主体性)を2〜5歳のうちから育てるコツと、生活に取り入れやすいアイテムをご紹介します。
目次
オーナーシップってなに?
直訳すると「所有権」ですが、子育てでは次の3つの力のことを指します。
- 自分ごととして考える力(やらされる→自分でやる)
- やり遂げようとする責任感(途中で投げ出さない土台)
- 他責にせず、できることを探す姿勢(原因探しより改善)
例)「ママに言われたから片づける」ではなく「自分が使ったおもちゃだから片づけよう」と考えられる状態。
オーナーシップがある子とない子の違い
状況 | オーナーシップがある子 | オーナーシップがない子 |
---|---|---|
おもちゃ片づけ | 「自分が使ったから片づけよう」 | 「ママがやれば?」 |
失敗したとき | 「次はこうしてみよう」 | 「もうやらない!」と投げ出す |
友だちトラブル | 「自分も大声出したかも」 | 「全部あの子のせい!」 |
当番・お手伝い | 最後まで誇らしそうにやりきる | 途中で飽きてやめる |
オーナーシップを育てる5つのコツ
① 小さな決断をさせる
服・おやつ・遊びを「どっちにする?」と選ばせる。
👉 自分で決めた経験が責任感の第一歩。
② 結果よりプロセスを認める
「頑張って考えたね」「工夫したね」と声かけ。
👉 成否でなく挑戦を価値に。
③ 役割を与えて任せきる
お片づけ・配膳・洗濯物分けなどを担当化。
👉 自分の役割が当事者意識を育てる。
④ 「自分にできること」を問いかける
「どうしたらよかったかな?」と一緒に考える。
👉 他責から改善思考へ。
⑤ 成功体験を共有する
「あなたが工夫したからできたんだよ」と因果を言語化。
👉 成功と自分の行動を結びつける。
日常で使える声かけ例(0〜5歳)
選択の場面
- 「赤と青、どっちの服にする?」
- 「おもちゃ、どっちから片づけたい?」
失敗したとき
- 「うまくいかなかったね。次はどうする?」
- 「他のやり方あるかな?一緒に考えよう」
お手伝いを任せたとき
- 「ありがとう、助かった!次はこうしたらもっと良さそう」
けんかのあと
- 「お友だちの気持ちはどうだったかな?」
- 「君にできたことは何かあった?」
成功したとき
- 「できてよかったね」よりも「自分で工夫したからできたんだよ」
🌟 ママの実践を後押しするおすすめアイテム
1) 「自分でできた!」を増やす踏み台
手洗い・歯みがき・トイレなど、届かない→届くに変えるだけで行動が一気に自分ごと化します。以下の3点はそれぞれ特徴が違うので、使う場所やお子さんの年齢に合わせて選んでください。
2) 「役割」と「準備」を演出する子ども用エプロン
エプロンを着る=お手伝いモードの合図。集中と責任感を自然に引き出します。
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✅ IKEA 子ども用エプロン TOPPKLOCKA
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✅ 抗菌・抗ウイルス機能付きエプロン
3) 読み聞かせで「自分でやる」をインストール
物語を通して主体性のモデルを見せると、行動がぐっとスムーズに。
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✅ 絵本:じぶんもまわりもしあわせにするおやくそくブック
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✅ 絵本:ななちゃんのおかたづけ
今日からできる!アイテム×声かけの組み合わせ例
- 踏み台 × 「どっちの蛇口から手を洗う?」(選択→実行)
- エプロン × 「今日は何係にする?」(役割→当事者意識)
- 絵本 × 「主人公はどうしたかな?」(モデル→内省)
まとめ
- 小さな選択を自分で決めさせる(決断の練習)
- 失敗は責めずにプロセスを認める(挑戦の継続)
- 役割を任せきり、成功を「あなたの工夫」と結びつける(自信と責任感)
オーナーシップは習慣で育ちます。生活に合った声かけと環境づくりで、
「やらされる」から「自分でやる!」への一歩を、今日からはじめましょう。
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