「見てみて!かっこいいの作ったんだ!」「こんなに積み上げられたよ?」遊びの中で、子ども達からこのような声をたくさんもらうことがあるんだけれど、元を辿ってみると、作れるように環境を作ったのは?遊びやすいように導線を考えたのは?硬い分品を外しやすくしたのは?積み上げるのに崩れやすいパーツを外しておいたのは?これ全て「大人」がやっていることなんですよね。我が子にとってどんな遊び方が良いのか、環境を整えるのが理想的なのか、そんな事を考えながら少しでもお子さんとの時間が充実するよう保育士目線の話も踏まえて伝えていきます。
まず初めに一緒に30分遊ぼうよ。
子どもは初めてのおもちゃを手にした時、どうやって遊のかわかりません。口に入れてしまうかもしれなし、投げてしまうかもしれない。だからまず親が、大まかな遊び方を示してみるのです。ブロックなら組み上げる。磁石ならくっつける。スライドさせるならやって見せる。クレヨンなら一緒に描いてみる。そうやって関わっていく中で、子どもは”興味がある”という感情から”やってみたい”という好奇心に気持ちを変換させていきます。この変換がないと、子どもは遊び込むことが出来ません。
無理矢理にでも楽しさを共有するんだ。
ブロックをくっつける。型にパズルをはめる。これ大人がやっても全く楽しくないですよね。でも不思議なことに子どもはこれがすごくすごく楽しいんです。なぜか。大人はもう何度も何度もも遊んで来たからなんですよね。どうなるのか完全に予想できたちゃうし、その予想を上回ることはありえない。だからつまらないですよね。でも、思い出していてください。初めてもらったヒーローの変身グッツ、おままごとセット、ワクワクドキドキしましたよね?僕もそうでした。
その気持ちを一度呼び起こして、ぜひ一緒に楽しんでみて下さい。
ちょっとした遊び方の変化を見逃すな。
同じおもちゃでも時間や日にちが経つと、子どもが自分自身で遊び方を変えます。それは子ども自身で新たな刺激を求めて様々な角度から”これってどうなるのかな?”と実験している証拠です。その実験を見逃してはいけません。作った形が変わった。使っている色が違う。持ち方が違う。などなどあげたらキリがないですが、一つ一つ丁寧に観察してみて下さい。
それを、気がついてあげることで、子どもはいろんな感情を得ることができるでしょう。
安心感に達成感に自己肯定感。
これだけ丁寧に遊び方を観察していて、「〇〇が出来るようになってすごいね。」「こんな形が描けるようになったね。」「こんなに早く作れるようになったの?」と声をかけていると、子どもの脳にはセロトニンの分泌(幸福感)が進み、その結果、安心感や達成感、自己肯定感を得られます。親と子の信頼関係を深められるもの、こういった関わり方が基礎になるので、たくさんたくさん子どもを観察して小さな変化を見つけたら、すぐに誉めたり認めてあげたりしてあげるのが良いですよ。きっとすぐ、お子さんは可愛い笑顔をいっぱい見せてくれると思いますよ。
まとめ
今回は、親のアシストがなんぼだというテーマで話をしてみました。”親は子どもの背中を押してあげて、子どもが自分で扉を開けていく”これが大切だと思います。親がなんでもかんでも扉(やり方や近道、ゴール)を開いてあげるようだと、子どもの興味や探究心は育まれずらいです。水道に手が届かないなら、低い台をそっと置いておく(何も言わない)、靴がうまく履けないでいるなら、そっと指を添えて履きやすくしてあげる(何も言わない)。そんなちょっとしたアシストを沢山していきたいなと、描いていて思った次第です。何か読んでくれた方へ、育児のヒントとなってもらえると嬉しいです。最後まで読んでくださりあがとうございました。
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