今回は教育論に触れていきたいと思います。難しいことは考えず、さっくりこの教育論のメリットだけに触れていきます。
逆にデメリットはメリットの反対と考えてもらえれば良いと思います。
まず前提として1907年から始まったマリア・モンテソーリさん提唱の教育論です。まだ100年足らずの教育論ということですね。
子どもが主役
この教育論は子どもが主役です。
子どもが何をしたかを決め、子どもが何をやめたいかを決めます。
何で遊びたいか、誰と過ごしたか、どこに行きたいか、どうやって遊びたいかなどを自分の頭で考えて決断するのです。
この積み重ねによって、周りの空気を気にしすぎて何もできないというブレーキの効きすぎる考えを払拭します。
では、本当に子どもだけでそんなことできるのでしょうか?
大人がきっかけのエッセンスを
子供だけであれこれ考えて決断して生活するのは難しいですよね。
ですので、大人が子どもの育ちをサポートする環境づくりをします。
✅取り出しやすいおもちゃ棚の配置
✅スムーズな動線
✅集団から離れない時に使えるエスケープスペース(逃げ場)
✅頭を使う玩具の充実
などなど、大人が子どもの発育をサポートできる環境づくりがとても大切になります。
具体的なメリット5選
✅自主性が育まれる
たとえば包丁や針、アイロンであっても、「危ないからダメ」とは言わず、丁寧に扱い方を紹介します。なぜならば、3~6歳の子どもたちは手先を細かく動かしたい欲求をもっているから。この適切な時期を逃してしまうと、次の成長につながらず自主性も育ちません。また、モンテッソーリ教育では、全員一斉に指導したり、子どもの発達を無視した指導をしたりといったことはしません。子どもに何かを聞かれたときも、「あなたはどうしたい?」「どうしたらいいと思う?」と子どもに問うのだそう。自分で考え、答えを出すからこそ自主性が育つのです。
✅集中力の向上
子どもがやりたいことである『おしごと』(あそび)に夢中になって没頭する『集中現象』によって、さまざまな能力が伸びる」とされています。
✅責任感と思いやりが生まれる
「好きなことを自由にやる」という面だけがクローズアップされることも多く、「わがままになるのでは」と誤解されることもあるようですが、モンテッソーリ教育では「ルールのなかの自由」が基本となっています。ルールは、「子どもどうしで尊重しあう」「自分で学ぶ」「まわりを大切にする」という3つ。また、モンテッソーリ教育は縦割りクラスですから、年齢が上の子どもは、下の子のお手本になるために頑張ります。モンテッソーリ教育で育った子どもは、自分の役割を見いだすことができるので、思いやりの心と責任感が芽生えていくのです。
✅意欲的になる
子ども自身が学びたがり、成長したがっていると大人が信じることが大切だと言っています。子どもは、自分はどう成長すればいいか、そのために何をしなくてはいけないかが本能的にわかっています。とモンテッソーリ博士は述べています.
✅自己肯定感が育まれる
モンテッソーリ教育では、子どもを「独立した市民」ととらえます。つまり、子どもも “ひとりの人間” として尊重されるのです。「ダメ!」「やめなさい」などの言葉は、モンテッソーリ教育では使いません。大人は子どもたちに、「あなたの気持ちを受け入れますよ」という姿勢で接します。子どもたちは、あるがままに受け入れてもらえる安心感に包まれるので、自己肯定感が育まれるというわけです。
「自主性」「集中力」「意欲」「思いやりの心」「責任感」「自己肯定感」が育まれるモンテッソーリ教育――多くの著名人を輩出したのも納得です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
モンテソーリ教育のざっくりとした教育論やメリットがお分かりいただけたのではないかともいます。
全部を真似したり取り入れたりする必要は全くありませんし、自分の中で気にいった部分だけ取り入れてみるのが、
学びを深めたり新しい子どもの表情や反応に触れる機会に繋がると思います。
少しでもパパやママをはじめ、保育士の皆さんのためになってくれたら心から嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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