子どもが「相手より先に挨拶する」ことの4つのメリット

3〜5歳の今こそ育てたい「挨拶力」

「おはようございます!」「こんにちは!」
元気な声が響くと、こちらまで明るい気持ちになりますよね。

朝、公園で出会ったお友達やママ友やパパ友に、あなたのお子さんは先に挨拶できていますか?
まだ恥ずかしがったり、もじもじしてしまう子も多い年頃ですが、実はこの「先に挨拶する力」は、3〜5歳の今こそ意識して育ててあげたい大切な習慣です。

今回は、子どもが相手より先に挨拶をすることのメリットを4つご紹介します。小さな一言が、未来の人間関係の土台をつくる第一歩になるかもしれません。

目次

「礼儀正しい子」として好印象を持たれやすい

相手より先に挨拶ができる子は、大人からも子どもからも「礼儀正しい子だな」「感じの良い子だな」と受け止められやすくなります。

挨拶は、言葉のキャッチボールの最初の一球のようなもの。先に投げる=自分からコミュニケーションを始められる子、という印象を与えます。

特に、3〜5歳は「初めてのお友達」や「保育園・幼稚園の先生」と出会う機会も多い時期。そんなとき、自分から先に「こんにちは!」と声をかけられるは、まわりの大人や子どもからの信頼も得やすく、人間関係を築くスタートダッシュがスムーズになります。

「人と関わる力」が自然と育つ

挨拶は、最もシンプルなコミュニケーションの形です。
「おはよう」と言えば、「おはよう」と返ってくる。
このやりとりの積み重ねが、人と関わる力のベースになります。

相手より先に挨拶することで、自分から関係を築こうとする姿勢が育まれます。これは、後の小学校生活や社会生活でもとても大切なスキルです。

例えば、小学校に上がると、先生もクラスメートもぐっと増えます。そのとき、自分から声をかけられる子は孤立しにくく、友達もできやすいという傾向があります。

また、3〜5歳は「恥ずかしい」と感じる気持ちが芽生えはじめる時期でもあります。
でも、小さな成功体験―例えば「自分から挨拶できた」「先生が笑って返してくれた」――こうした体験の積み重ねが、子どもにとって大きな自信となります。

自信と主体性が身につく

挨拶は、誰かに言われてやるものではなく、「自分のタイミング」で行う行動です。
だからこそ、自分から先に挨拶ができる子は、自ら動く力=主体性が育っていきます。

「ちゃんと挨拶しなさい!」と親が声をかけて、ようやく小さな声で「…おはよう…」と言う子もいますよね。それも一歩ではありますが、理想は自分から自然に挨拶が出てくる状態

それには、「挨拶って楽しい」「気持ちがいいものなんだ」という体験が必要です。

挨拶をしたあとに「えらいね」「自分から言えたね」と認めてあげることで、
「またやってみよう」「自分からできた!」という達成感と自信が育ちます。
これは、ただの習慣づけではなく、子どもの心の成長にもつながっていくのです。

社会性・協調性の基礎が身につく

挨拶には、「相手の存在を認識する」「相手との関係を大切にする」という意味があります。
つまり、自分ひとりではなく、まわりと一緒に過ごしているんだという意識が生まれます。

おうちでできる「先に挨拶」の習慣づくり

では、どうしたら子どもが自然と相手より先に挨拶できるようになるのでしょうか?

実は、特別なトレーニングは必要ありません。
大切なのは、日々の積み重ねと、親の見本です。

● 親が楽しそうに挨拶する

→ 子どもは親のまねをして育ちます。おうちの中で「おはよう」「おかえり」と笑顔で挨拶してみましょう。

● 挨拶できたらしっかり褒める

→ 「先に言えたね!」「自分から言えるなんてすごい!」と声をかけてあげてください。

● 小さな成功体験を積ませる

→ 近所の人、保育園の先生、スーパーの店員さんなど、挨拶する場面を見逃さず「今チャンスだね」とそっと背中を押すだけでもOK。

まとめ

「相手より先に挨拶をする」
この小さな行動は、子どもにとってたくさんの意味と力を持っています。

礼儀正しさ、人と関わる力、自信、そして社会性
どれも、これからの人生でずっと必要となる土台です。

3〜5歳は、ちょうどその土台を育てていく黄金期。
少しずつでも、自分から挨拶ができるようになると、子どもの表情も人間関係も、きっと豊かに変わっていきます。

今日から、ぜひ「先に挨拶する力」を、おうちでも育ててみてくださいね。

保育士パパ
中学生の職場体験で保育所を体験し、保育士を志す。
保育士や学童など子どもに携わる仕事を経験し、独身→結婚→第一子誕生とライフステージが変わる中で、子育て世代の皆さんへ少しでも力になれる事を模索しながら発信しています。
子育てをおしゃれ(知識)で彩る楽しさを、父親・保育士の目線から一生懸命伝えていきますので、少しでも多く方の力になれたら幸いです。
■一児のパパ
■33歳
■読書 旅行 
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