うちの子は茶色い物しか口にしないんです、、、。
うちの子は白米や何もかかっていないパスタをよく食べます、、、。
うちの子は味噌汁は具無しでしか飲めません。
などなど、保護者からどうしたら良いでしょうかと、相談を受けること年々増えてきました。
家庭のおよそ50%が偏食に悩んだことがある
この数字は、研究やモニタリングを重ねてわかった結果であり、同時に様々な家庭で悩むことの多い事と言えるでしょう。
そしてこの結果から言えるのは、「パパやママの対応が悪いから子どもが偏食になっているわけではない」という事です。
食べさせ方が悪かった、好きなものばかりあげすぎた、おじいちゃんやおばちゃんが甘やかしすぎた、等といったことは
原因として全く関係ないのです。
行動範囲の広がりと偏食が関係している?
偏食が始まるのはだいたい1歳から1歳半と言われていて、この時期の子ども達の成長段階としては、ハイハイで移動したり歩いて移動したりと行動範囲がグングン広がっていく時期です。そんな中、気になる物を手にとって舐めまくりますよね。よだれをたっぷり出して探索しながらおもちゃを始め、手に取った物を無意識に口へ運ぼうとします。
ですが、何でもかんでも口に入れてごっくんと飲み込んでいますか。
舐めてみて「うぇ」と表情をしたり、舐め続けたり、いろんな姿あると思います。
要するに、いろんなものを手にとって安全かどうが確かめているということです。
これが食事にも当てはまるということ。
口にしないという行動はどんな意味?
食べたくないという行動は、この食べ物は自分にとって「害があるのではないか」「危険だ」という判断が下されて、
自分の身を守っているといえます。
逆にいえばこのシステムとてもすごいことだと思いませんか?
この「偏食」という行動は本能に近いと言われてます。
ですので、50%のお子さんに見られる「偏食」。これはご自身の子育てに何か問題があるというわけでは決してありません。
だってよく考えてみて下さい。子どもの頃あれあだけ嫌いだったピーマンやトマト、、、
今食べられてませんか?
むしろ大好きになってませんか?
ちょっとした刺激になって必要不可欠になってませんか?
そうです、いずれ食べられるようになることの方が多いのです。
具体的なポイント2つ
✅苦手な食材になれる
本能という視点から考えると、食材になれることが第一歩。
ここが大事なポイントです>
苦手な食材は20回ほど出されてから初めて慣れる。
ある研究でおよそ20回ほど食卓に並んだとき、食べられるようになったと結果が出ています。
様々な工夫をこらして食卓に並べた食材も食べてくれなかったら「出すのやめよう」となりますよね。
しかし実はそれが偏食を長引かせている原因かもしれません。
✅○○食べたら〇〇食べていいよ❌
この対応は偏食をより加速させる原因になることが多いです。
無意識に子どもたちは頭の中で、食材にランクをつけてしまうのです。
例えば「白米食べたらバナナ食べていいよ」だと白米よりバナナがランクが上となるわけです。
同時にダメな食べ物なんだと誤認識をしてしまうこともあります。
ですからこのご褒美形式は偏食をより悪化させてしまうでしょう。
食事以外にも食べ物に触れる機会を作る
一緒に買い物に行ったときに、「どの玉ねぎがいいと思う?」と尋ねてみたり、
野菜の歌を一緒に歌ったり、絵本を読み聞かせたり、
ままごとやお料理遊びで、いろんな野菜に触れたり、
食事以外にも食べ物に触れる機会を多くしてもらい、子どもが食べ物、苦手な野菜に対してに意識が少しでも変えらるようになったらとても嬉しいです。
2つの対応方法や、日常で野菜に触れるといったポイントを紹介しました。
長い目で見て、お子さんの苦手意識が克服されるよう願ってます。
最後まで読んでいただきありがとうございした。
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